自律神経失調症を自分で治すには~おすすめの改善法5選~

自律神経失調症を自力で治そうと試みる際の注意点4つ

自律神経失調症は、病院や薬だけの力で治すことが難しい症候群であるため、根本から治療するためには『自分でできる改善方法』も積極的に取り入れていくことが大切だといわれています。

ただ、やり方によっては症状の悪化につながってしまうことも考えられます。自力で改善を試みる際は、以下の4つのことに気をつけてみてください。

①できるだけ早期に改善を試みる

自律神経失調症は、時間の経過とともに悪化しやすい傾向があります。悪化というと、「どんどん症状が悪くなる」というイメージを持たれるかもしれません。

しかし、自律神経失調症の場合はそのものの症状が重くなっていくというよりも、「うつ病」「全般性不安障害」「パニック障害」など、違う名称の病気に変化しやすいという特徴があります。

こういった悪化を防ぐためには、なにより「早期の改善」が大切です。

うつ病やパニック障害に陥ってしまうと、完全に症状が治るまでには多くの時間がかかる場合がほとんどです。また、自殺や事故などを引き起こす危険性も飛躍的に高くなるので、極力進行を避けなくてはなりません。

自律神経失調症の初期症状は、

  • 眠りづらくなる
  • 疲れやすくなる
  • お腹の調子が悪くなる
  • 精神が不安定になる
  • だるい、何となく気持ち悪い

などです。

「いつもの自分と何か違う」と思ったら、すぐに何らかの行動をとることをおすすめします。

②すぐに治そうと焦らないこと

自律神経失調症の改善を試みる際に絶対に守っていただきたいのが、「焦らないこと」です。

自律神経失調症が治るまでの期間は、早い人でも数カ月かかることが多いのが実情です。

自力で対処しようとするとどうしても「早く治したい」「すぐに治してやる」といった気持ちが強くなり、症状がなかなか良くならないような場合には強い「焦り」を感じてしまうようになります。

しかし、この焦りは完治までの期間をさらに延ばしてしまう結果になりがちです。

「こんなにがんばっているのに」「やっぱり治らないのか」

治療を急ぎすぎることで、こういったネガティブな思考を生み出す結果になってしまうのです。

自律神経失調症を根本から改善するためには、「ある程度の期間が必要になる」ということをよく理解しておくことが大切です。

③症状がひどい場合は病院で診てもらう

自律神経失調症を”自力で治す”ということから少し離れてしまいますが、症状がひどい場合には病院で診察をしてもらうことも視野に入れておきましょう。

とくに注意しなくてはならないのが「睡眠障害」です。

人は、睡眠中に脳機能を修復しています。自律神経に深く関係する脳の伝達神経は、毎日の睡眠中にメンテナンスが必要です。

睡眠が浅くなったり寝不足が続くと脳はたちまち正常に働かなくなり、自律神経へも悪影響を及ぼしてさらなる悪化を招く危険性もあります。

こういった事態を防ぐために、精神科や心療内科では睡眠導入剤が処方されることがあります。

睡眠導入剤は、依存などの副作用に注意が必要ですが、とにかく「眠ること」はできるので、症状の悪化を防ぐ目的で利用しなければならないような場合もあるでしょう。

④再発を予防する

自律神経失調症は「再発」を繰り返すことが多いといわれています。

それはウイルスなどの感染症などで起きる病気ではなく、性格や生活習慣、家庭環境、社会環境などが自律神経失調症を引き起こしているケースが多いからです。

自分の考え方の傾向や好き嫌いの好み、人間関係などを180度変更できる人はなかなかいません。

ですから、せめてストレスの蓄積だけには注意する必要があります。

怒りや不安・焦燥感などを自分の中から取り除けるならばそれがベストですが、それが難しい場合には、「こまめなストレス解消」を行うのが効果的です。

とくに、自分を取り戻せる「癒やしの時間」をもつことは、ストレスを緩和させて自律神経を調整することに役立ちます。

次のページでは、自律神経失調症の再発防止に効果的なストレス解消法をご紹介します。

次のページ⇒症状が回復してきたら行いたい再発予防法3つ



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